2008年05月27日

それでもボクはやってない【東京高裁・控訴篇】第二回公判前篇

横浜市職員のFさんが痴漢の罪に問われた事件の控訴審。
5月26日、東京高裁803号法廷にて第二回公判がありました。

事件の概要・第一審の経過・控訴審第一回の様子は、
こちらをご参照ください。


今回は被告人質問。時間は14時から15時までの1時間。

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顔ぶれは第一回と同じで、
裁判官は三人(裁判長・右陪席・左陪席)と、
左側が被告人と弁護人。
右側は女検事。きょうは顔がちゃんと見えました。
上品なおばちゃんという感じだけど、やる気なさそう。

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ちょっと時間が早いけど、みんな揃っているということで開廷。

主尋問(弁護人)、反対尋問(検事)、裁判所の順で行われました。

(1)主尋問
 弁護人の男弁護士が次のような質問をしていきました。
 (イ)第一回公判で放映したビデオテープの作成過程について
   電車内のパイプの高さ、被告人と被害者の女子高生の
   身長なども確認した。
   被告人の身長は、178センチ、
   被害者の身長は、162センチである。
 (ロ)証拠として提出された写真の撮影日時・場所について
 (ハ)被害者の女子高生との車内での位置関係は
   これについては、女子高生がいう内容と
   被告人がいう内容とは一致していることが確認された。
 (ニ)女子高生が主張する痴漢行為を被告人ができたかどうか
  a 臀部について
   <被告人>
   判決文に採用されている被害者の主張する痴漢内容は
   もし私がいた位置からそれを行おうとすれば、
   上半身を右に傾けながらひねり、さらに
   (身長差があるので)膝を曲げないとできない。
   この体勢を満員の電車内で、二分間も続ければ、
   かなり目立つし、現実として不可能だ。
   もし、これが自分の左側にいた男の位置なら
   右手を伸ばせば自然な姿勢でできただろう。

  b スカートの中について
   <被告人>
   上半身をさらに右に傾けながらひねり、
   膝も曲げて、手もねじったうえでさらに奥に手を
   伸ばさないといけないから、到底不可能である。
 
  c 車内の混雑状況について
   <被告人>
   ぎゅうぎゅうの満員電車であり、
   上半身を傾けたり、膝を曲げたりできるような
   混雑状況ではない。

 (ホ)女子高生に被告人自身の手がふれたか
  <被告人>
   さわったかもしれないが、記憶にない。

 (ヘ)裁判の途中で真犯人の存在を主張したのはなぜか
  <被告人>
   判決文では公判の途中でいきなり真犯人の存在を
   ほのめかしたとされているが、
   左に男がいたということは警察でも、検察でも言った。
   その男が犯人かどうかについては、
   被害状況を知らないのでわからないとしか言えなかった。
   公判で被害状況が次第にわかってきたので、
   それなら左の男かも知れないと思うようになった。

 (ト)警察で唾液をとられたことはあるか
  <被告人>
   大きい綿棒のようなもので頬の裏側をこすられた。
   なんのために、とかの説明はなかった。

 (チ)原判決をきいたときの心境は
  <被告人>
   結局、わかってもらえないのかと失望、絶望した。
   いろいろなことが脳裏をよぎった。
   なんでわかってもらえないのだろう。
   裁判所はわかってくれると思って、
   4か月の勾留にも堪えてきたのに。
   その後は、気持ちとしては前向きにがんばろうと思った。
   家族や友達やみんなに支えられてきた。
   裁判中は休職処分になる。
   公務員なのでバイトもできない。
   仕事や職場や社会に取り残されたような孤独感におそわれた。
   気分転換をしようと、
   友達と釣りやサッカーをしたりもするが、
   つねに心に靄や霧がかかったような感じがする。
   早く仕事に戻りたい。
   それでも、
   やってないことをやったと言って、
   一生後悔することだけは、できない。
  

(2)反対尋問
 おばちゃん検事の質問。
 でも、被害者に腕をつかまれたときの姿勢とか、
 新たに証拠として提出した写真は判決文のどの部分に
 もとづいているかとか、どうでもいいような内容なので省略。

 (つづく)


posted by ひろとも at 23:35| Comment(4) | TrackBack(0) | 法廷傍聴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする