2010年07月02日

車掌車輸送プロジェクト(トレーラー編)

北海道のお友達Reiさんが、
国鉄時代に製造された車掌車を買いました。

車掌車というのは、
かつて貨物列車のいちばん後ろに連結されていた車両で、
いざというときに非常ブレーキが
かけられるような装置がついています。
まぁ、貨物列車の車掌ってのも、
列車が無事に走っていればそうそう仕事ってないわけで、
私の記憶でも、貨物の車掌さんはヒマそうに
外を眺めていたようなイメージがあります。

その車掌車をReiさんが買いました。
道東は摩周湖の近く、弟子屈という町に保存されていた
「物件」をぽんと買ってしまったんです。
とにかく車掌車を買うということ自体、とても珍しい(笑)
買ったといっても弟子屈に置いたままでは意味がない。
道央のニセコにある家の敷地に運ばなければなりません。
それで今回の大移動プロジェクトとなりました。
これが、また、すごい。

車掌車は鉄道車両のなかでも小型の部類ですが、
それでも「荷物」と考えるとかなり巨大。
高さ4メートル、長さ8メートル、重さ10トン。
トレーラーに乗せて運ぶにしても、
車掌車だけでも高さが4メートルもあるので、
ふつうのトレーラーでは道路を通れる高さに収まりません。
そこで業者さんがあれこれ考え、
低床式の特殊なトレーラーをさがしてきてくれました。

ルートも高さに余裕があるトンネルを通過するよう選びます。
トンネル、覆道(雪よけ)、電線、高架下など、
道路には高さについていろいろ制約があって、
通過できるところがかなり限られてくるのです。
選ばれたルートは、おおよそ次の通り。
【第一日目】
弟子屈→阿寒→足寄→士幌→帯広→新得→狩勝峠
→下金山→金山峠→占冠→日高町→富川→苫小牧(泊)
【第二日目】
苫小牧→支笏湖→美笛峠→京極→倶知安
→ニセコ(ニセコにて設置作業)


全ルートを追跡するわけにはいきませんが、
この車掌車が運ばれている様子を一部だけでも見たい。
私と嫁みつこは第一日目にあたる6月19日、
狩勝峠の麓の新得でReiさんと合流。
Reiさんの運転するランドクルーザーで
トレーラーを追跡することにしました。

トレーラーの運転手さんと連絡をとったところ、
まだだいぶ手前にいるとのこと。
私たち一行は帯広に向かい、昼ごはんを食べてから、
帯広周辺でトレーラーを迎えることとしました。


そして、突然現れた黒塗りの車掌車。
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「どこだろうね?」「みつかるかな?」などといいながら
国道38号線を進み、信号待ちをしていると、
なんの前触れもなくその交差点に姿を現したのです。
やはり現物を目の当たりにすると圧巻です。
38号沿いのガソリンスタンドに入るようなので、
こちらも一緒に入ることにしました。

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ガソリンスタンドに車掌車。
やっぱりなんだかヘンな感じ。
スタンドのお兄さんたちも驚いていました。

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通り過ぎるところを眺めては追い抜き、
また停まっては追い抜きを繰り返しながら進みます。


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狩勝峠を時速70キロほどで突進する車掌車。
あっというまに過ぎ去ってしまいます。

20100619_6414.jpg
突然の雷雨などものともせず、
金山峠も無事越えて、太平洋岸を走ります。
写真は夕暮れ時の海岸沿いの道。
苫小牧付近で夜を明かし、二日目に備えます。


posted by ひろとも at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする