2015年11月10日

オル太 ||:幽霊トリオをうつ:|| @西荻レヂデンス

オル太、ひさびさに東京での展示です!
ことしは原宿の「ニンゲンと歩く」(5/2〜5/16)のあと、
「前橋映像祭」(6/27、6/28)、京都でのワークショップ参加、
スウェーデン・マルモでのレジデンス・パフォーマンス(9/17〜9/26)と
内外を股にかける活動をしていて、見に行きたくても
なかなか行けない状況でしたが、今回は西荻窪! 近い!(苦笑)
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DM送っていただきました。なんともミステリアスなチラシ。
しかも会場のひとつはビリヤード場とあって興味も倍増します。
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おぉ、ここ、ここ。なんとも昭和チックな佇まい。
創業85年という「ビリヤード山崎」の二階がひとつめの会場。

部屋は真っ暗。中央の床面に大きな映像が投影されています。
スピーカーからはバイオリンとチェロの音楽。
曲はベートーヴェンのピアノ三重奏曲第五番 第二楽章「幽霊」。
今回の作品はサミュエル・ベケット原作の
テレビ作品「幽霊トリオ」(1977年)がモチーフになっているのです。

映像にあるのは、ほぼなにもない「真っ白な部屋」。
奥に窓があり、左の壁際にベッド、右手前に扉。
右の壁際で男がカセットテープを手に持ちうつむいて座っています。
チラシに写っていたあの男! ときどき窓を開けたり扉を開けたり。
そうかと思えば、西荻窪のストリートビューが白い壁に投影されたり。

階段の上にある小部屋のモニターは、
男の「真っ白な部屋」での行動をリアルに映し出します。
降りしきる雨、軋む扉の音、女性のナレーション。

床面の大きな映像の奥にはビリヤード台があって、
西荻の地図上をビリヤード玉が転がる映像が静かに投影されています。

左の壁際には電子ピアノ。
階段を上がったところの壁には誰かがピアノを弾いている映像(無音)。

謎が残ったままというか、なんとなく消化不良の印象のまま、
ふたつめの会場「西荻レヂデンス」へ。

その四階の部屋に来てびっくり。
まさにさきほどまで映像で見ていた白い部屋だ!
「ビリヤード山崎」とは逆に、ここではピアノの音楽が流れ、
バイオリンとチェロの映像(無音)が映し出されています。
窓とは反対側のモニターにはビリヤード台に地図を重ねた映像。
まさしくそれは「ビリヤード山崎」の奥の
ビリヤード台に映し出されていたのと同じものだった……。

||:幽霊トリオをうつ:|| は映像・写真や音楽だけでなく、
ビリヤード台、地図、実際の街並みとふたつの会場を利用して、
空間をも重層的に交錯させた作品なのでした。

映像を観たり、テキストを読んだり、
アタマを整理したりするだけで優に一時間半は経過。

外に出たらいつのまにか空は真っ暗になっていました。


||:幽霊トリオをうつ:||  ※会期はすべて終了しています
展示:2015年10月21日(水)〜10月25日(日)
会場:ビリヤード山崎・西荻レヂデンス
滞在リサーチ期間:2015年8月1日(土)〜31日(月)、10月1日(木)〜25日(日)
トークイベント:10月24日(土)19時から(ビリヤード山崎)

京都でも展示があります! 会期あとわずかです!!
「死の劇場─カントルへのオマージュ」
タデウシュ・カントル生誕100周年記念展
会期:10月10日(土)〜11月15日(日)
出品作品:「目覚め(GHOST OF MODERN)」
会場:@KCUA(京都市立芸術大学ギャラリー)
ギャラリートーク・パフォーマンス:10月11日(日)※終了しています
posted by ひろとも at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | オル太 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする