2020年02月18日

オル太『超衆芸術 スタンドプレー』@ロームシアター京都

オル太の公演「超衆芸術 スタンドプレー」を観に行きました。
ところはロームシアター京都 ノースホール
2月8日(土)〜11日(火・祝)と計4回上演されましたが、
いろいろあって11日の楽日に観覧。

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2017年から発表している「スタンドプレー」シリーズの
現時点での集大成のような印象。
自らの身体で演じ、台詞もありますが、ふつうの演劇ではなく、
しゃべって動くアートといった雰囲気でもあります。
オル太の言葉を借りれば「プレイングインスタレーション」。

「スタンドプレー」というのは私なりの解釈ですが、
街中でみかける人びとの暮らしや看板などを参考にしながら、
オル太の発想や解釈を通じて表現されるもの。
その中にパイロン、宝くじ売場、予想屋のおじさん
をはじめとする街中の物体、出来事が淡々と演じられます。

パイロンはもともと古代エジプトの神殿の塔門を差すギリシャ語。
それがオリンピックという連想につながります。
舞台には何分の一かに縮小された新国立競技場の敷地と
部分的に作られた建造物(客席と屋根)の骨組みが再現されています。

劇中、その骨組みは敷地の境界に敷かれたレールの上を
列車のようにガラガラと回ります。
各骨組みには小さなモニターが取り付けられ、
流れている映像が前をとおるときにチラリと見えます。

天井からは巨大なiPhoneがぶら下がり、
古代オリンピックを描いた壺などの映像、
台詞の英訳文字が映し出されます。

演者は、オル太のほか、新井麻弓、タカハシ ‘タカカーン‘ セイジ 、
玉木晶子、山本悠が加わった計九人。
トレーナーを演じた井上徹さんの鍛えあげられた筋肉、
オークショニアを演じた山本悠さんの卓越した演技力が
とくに目を引きました。

2020年、いよいよ世紀の祭典、東京オリンピックが開催されます。
宝くじや競艇に興じる人、女装家、サンドイッチマンなど、
スタンドプレーで演じられた人たち……いや、私たち一般大衆は、
この夏、どのようにオリンピックという熱狂と向き合うのだろう。

そんなことをつい考えてしまう、恍惚としたひとときでした。
posted by ひろとも at 00:00| Comment(0) | オル太 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする