2009年08月28日

それでもボクは罷免されない

いよいよこんどの日曜日は衆議院議員総選挙。
政権交代なるかどうかは注目すべきことではありますが、
そんな総選挙にいつもおまけのようについてくるのが、
最高裁判所裁判官国民審査

これ、憲法第79条に規定されているもので、
最高裁裁判官の信任・不信任を
国民が直接判断できる唯一の制度でもあります。

審査の対象となるのは、就任してはじめて
総選挙投票日を迎える最高裁の裁判官。
方法はいたってカンタンで、
国民は罷免したい裁判官の名前の上に「×」とつけるだけ
(用紙は選挙の投票の時に渡される)。

これちょっと考えるとわかるのですが、
ダメと思う人にだけ「×」をつけるってことは、
「×」以外は自動的に「○」になる
んですね。
国民が裁判官のことをどんな人かわかんなかったり、
そもそも制度自体なにを意味するのか
わかんなかったりするとき、
たいていの国民は白紙のママにします。
なので、ほとんどが「○」という
独裁政権の選挙結果のようになるのです。
げんにこの制度により罷免された裁判官は
過去に一人もいません。

その現状を少しでも打破するため(笑)
私はつねに「全員に×」をつけることにしています(^_^;)
(※あまり真似しないでくださいネ)

ですが、こんどの国民審査はちょっと事情が違います。
痴漢冤罪事件(平成19(あ)1785)について被告人を無罪とする
画期的な意見を示した裁判官がその中に二名いるからです。

今回審査される裁判官は下記の九名です。
判事 櫻井龍子
判事 竹内行夫
判事 涌井紀夫
判事 田原睦夫
判事 金築誠志
判事 那須弘平
長官 竹崎博允(崎の右上は「立」)
判事 近藤崇晴
判事 宮川光治
各裁判官の経歴や主な実績については選挙管理委員会発行の
「最高裁判所裁判官国民審査公報」をご覧ください。


★痴漢冤罪事件については下記の記事をご参照ください。
http://xupotomo.seesaa.net/article/117745704.html



posted by ひろとも at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 法廷傍聴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今朝になって、改めて選挙公報を見直したところです。
ちょうど、この問題で悩んでいたところです。毎度のことながら、です。
審査対象となる裁判官が扱った案件の超抜粋と、ご本人のコメントだけで、
なにがわかるっていうのよー!
(誰に訴えればいいのかもわからない)
この制度、何とかならないものでしょうか。距離感がありすぎます。
裁判員制度が浸透する(のか?)に従い、最高裁判事の審査についても、今後国民の関心が高まるのだろうか。
(のあーんて今回はマジメに)
Posted by Yuka at 2009年08月28日 09:39
もう一つの選挙ですがこれはいつも棄権します。最高裁の判事のことはニュースにもならないのでどうやって罷免するのかわかりません。賄賂とか女性問題とかが明るみに出れば×をつけますが、最高裁の人はそういうのとは無縁で、色々な大きな事件を手がけてそれなりの功績があるみたいで罷免しようがありません。

あと、痴漢冤罪事件で思い出しましたが先日電車に乗っていて痴漢かどうかのグレーゾーンの人を見ました。つり革があるのにつかまらず、女性の下半身近くに手があって不審者ぽく見えましたが見分けが難しいですね。どこかで聞いた話ですが、単に手の甲がぶつかっただけでは当然シロで明らかに手のひらが相手のほうを向いていたら黒です。裁判ではそこまで調べて無実と有罪を判断する必要があって、それができないと我々は安心して電車に乗れません。
Posted by さらりとした梅酒 at 2009年08月28日 21:51
Yuka会長、マジメなコメントありがとうございます。
そうなんです、実際、「公報」だけでは
審査するにたるだけの情報が入手できないのはたしかです。
なんとかするために自分にできそうなのは
めんどくさがらずに「×」をつけるぐらいなのですが(笑)
これもベストの方法とは思えません。

総選挙とは切り離して審査日を
別の日にすればという声もあるそうですが、
それをするためには憲法を改正する必要があります。
憲法改正なんて、インポッシブルです。

裁判員制度を機に、もっと注目が集まれば、
国もどうにかせざるを得ないようにも思いますが、
あまり注目が集まりそうにもありません。

あ〜、堂々巡り。
ちゃんとして返信になってなくてスミマセン。
Posted by ひろとも at 2009年08月28日 23:23
さらりとした梅酒さん、こんばんは。
そうですね、「公報」を読む限りでは、
とくに罷免するような材料がないのもたしかです。
でもこれを機会にせめて「公報」を読んでいただいて、
自分なりの判断をしてみてはいかがでしょうか?
結果、ぜんぶ「白」になったとしても
ただの棄権とは、意味も深みも変わってくるはずです。
Posted by ひろとも at 2009年08月28日 23:29
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