2014年04月01日

傘の内側に降る雨

見るたびに度肝を抜かれる二藤建人さんの作品。
その名も「傘の内側に降る雨」。
「彼女が身重になった。」ではじまる「作者の言葉」を読んで、
これはぜひこの目で見てみたいと思い、
会場「Antenna Media」に行ってきました。
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着いたときにはすでに夕暮れ時でしたが、
ちょうど二藤さんご本人もいて、ほかの来場者もちらほら。
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いきなりどでかいベビーベッド。
布団が敷かれているというのに雨がしとしと降り注ぎます。
だから、室内なのに床は水浸し!
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見上げれば、どでかいベッドの上にはどでかいベッドメリー。
しかもこれ、二階をぶち抜いてますね。
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二階に来てみるとご覧のとおり。
アンパンマンとか飛行機とかが
雨に濡れながら、ゆっくり回っています。

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ちょうどパフォーマンスがはじまりました。
あろうことか、二藤さんはこのずぶ濡れのベッドに
掛け布団を持ち込み、すやすやと眠りはじめます。
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オルゴールの音に混じってゴジラの音楽が流れてくると、
二藤さんは布団の中で苦しそうに悶えはじめます。
上着、シャツ、やがてはズボンまで脱いでゆき、靴を脱ぎ捨て、
梁にかかったシャツにしがみついたりしてもがき続けます。
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アンパンマンの音楽が流れ、ゴジラを退治(?)すると
二藤さんは再び静かに眠ります。紙おむつ一枚で!
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「作者の言葉」によれば、人びとは共同体をつくり、家を建て、
自然を遠ざけて暮らしやすい環境(=傘)をつくってきた。
それなのにいまその「傘」の中に雨が降っている。
それは最初遠ざけようとしていたものとは異質の、
傘がなければむしろ降ることのなかった雨だ……。

傘の内側に降る雨に濡れて、悶え苦しむ二藤さんの姿は
世間とか、空気とか、現代の社会に対する痛烈な抗議だと映ります。
しかし、二藤さんは負けなかった。
それを乗り越えようとする姿は、
同じく雨に苦しむ人びとへの応援歌でもあるように感じました。



●二藤建人個展「傘の内側に降る雨」
会期 : 2014年3月9日(日)〜3月23日(日)
場所 : Antenna Media 1F&2F
http://am-news.tumblr.com/post/77699575188/3-9-23
※会期はすでに終了しています。
posted by ひろとも at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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