2007年06月03日

S女とM男と左陪席(前編)

仕事そっちのけでまたまた通い続ける裁判所
その裁判所の脇の道ばたに、こんな掲示板があるのご存知でしょうか。
070601keijibanm.jpg
ガラス窓のついたボードにA4サイズのペラ紙がずらりと並んでいます。
これ、公示送達(注1)のための掲示板です。
民事訴訟の被告などに送りたい書類があるんだけど
その居場所がわからない(行方不明など)ときは、
「あんたに送りたいものがあるよ」
とここに掲示すれば送達されたことになるんですね。
人通りの少ない脇道にひっそり立ってても
誰も見ないんだけど(^_^;)


さて、6月1日に出かけた目的は二つ。
一つは、5月11日に判決が出た貸金事件について、
控訴されているかどうかを確かめること。
もう一つは、山本スーザン久美子が訴えている
損害賠償事件(医療)の傍聴。

われわれが追いかけている貸金事件は、
いわれのない借金を返済しなければならないという、
かなり理不尽とも思える判決(被告敗訴)でした。

今後、被告はどのような反撃に出るのか?
敗訴した第一審に対して控訴するのか? しないのか?

もし、控訴するなら、判決書が送達されてから
二週間以内にしなければなりません(注2)。
5月11日の判決なら、6月1日には控訴されてるかどうか、
わかるだろうとふんだのです。

われわれ傍聴チームは、
東京地裁14階の庶務課を訪れました。

「あの〜、地裁で判決がでた事件が
 控訴されているかどうか知りたいんですが〜?」


「ここではわからないので、
 その事件だったら、民事※◎部できいてください」


またすごすごと戻ってきて、
こんどは12階にある民事※◎部の書記官室へ。

「あの〜、事件番号○×△□番の事件は
 控訴されているでしょうか〜?」


「ちょっと調べてみますね〜」

おー、ちょっぴり好感触♪

と思っていたら、
「関係者の方ですか?」

うぉ、思わぬ反撃!
いちばん訊かれたくないことを訊かれてしまいました(汗)

そう思っていたらチームメイトのKさんが堂々と答えました。

「たんなる傍聴人です!」

ええ〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!
そんな答えでいいの〜〜〜〜〜ぅぅぅ!?!?


もう、心臓バクバク!!

そしたら
「あ、そうですか」
とあっさり書記官さん。

え……(・_・) それでよかったの?

なんだか拍子抜け。

結果は、「控訴されている」とのこと。

1階ロビーに戻って、作戦会議。
どうやって高裁の弁論期日を調べるかが問題。

代理人の弁護士を探し出して訊いてみようかとか、
いろいろ考えたのですが、
んーーーー、やっぱ、
さっきの書記官室で教えてもらえるんじゃないか?

「おれ、きいてくるよ」 こんどは私一人で12階へ。

来てみると、さっきの書記官とは別の書記官が出てきました。

「事件番号○×△□番の事件の控訴された裁判の
 新しい事件番号とか、こんどの弁論期日とか、わかりますか?」


パソコンでかちゃかちゃと検索してくれます。でも、
「高裁で係属する部も新しい事件番号もまだ決まっていない。
 あと一か月くらいで決まるから、そのぐらいになったら、
 また問い合わせてほしい」
とのこと。
とても親切に対応してもらいました。
正面から堂々ときくと、けっこう教えてもらえるものなんですね。

やはり、この事件は追いかけてみたいので、
こまめに裁判所に問い合わせることにしました。
(つづく)



注1 公示送達
民事訴訟の場合は、民事訴訟法110条〜113条に規定がある。
被告など相手方の住所等がわからないとき、裁判所書記官が申立てによって、相手に書類を裁判所に掲示することによって送達する。公示送達の効力は、掲示開始から2週間経過することによって生じる。
「民事訴訟法111条
公示送達は、裁判所書記官が送達すべき書類を保管し、いつでも送達を受けるべき者に交付すべき旨を裁判所の掲示場に掲示してする。」
この「掲示場」というのが一番上の写真の掲示板なんですね。

注2 控訴期間
控訴は地方裁判所の第一審判決などに対してするもので、判決書等の送達を受けた日から二週間以内に提起しなければなりません(民事訴訟法285条)。
なので、5月11日の判決ならば、6月1日なら控訴されているかいないかはわかるはずだと思ったんです。
posted by ひろとも at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 法廷傍聴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック