2008年01月19日

それでもボクはやってない【横浜地裁】判決

横浜市職員のFさんが痴漢の罪に問われた事件。
昨日1月18日、横浜地裁403号法廷にて判決の言渡しがありました。

 事件とこれまでの公判の概要については、こちら
 第六回公判(論告・弁論)については、こちら
 をご参照ください。


その日の403号法廷は、一つ前に
関東学院大元ラグビー部員大麻事件の公判があったからか、
それともこの痴漢事件に(一部で)関心が高まったのか、
傍聴席はけっこう、混雑していました。


まもなく裁判官がやってきて、
「被告人、前へ」
判決の言渡しがはじまります。

 主文
 被告人を懲役6月に処する。
 未決勾留日数中60日をその刑に算入する。
 ただし、この裁判の確定した日から4年間
 右刑の執行を猶予する。
 訴訟費用は被告人の負担とする。



やっぱり……。
ほのかな期待も抱いていただけに、
傍聴している自分まで愕然としてしまいます。

このあと、判決の「理由」の読み上げがあるのですが、
おおまかに言って、こんな感じでした。

 被害者の証言は、具体性、迫真性があり、信頼できる。
 被告人の証言は、不自然、不合理であり、信用性がない。
 被害者に痴漢行為をした手と、被害者がつかんだ手は、
 同一人物のものであるにちがいない。
 被告人は裁判になってから真犯人の存在に言及しはじめているが
 そんなものはでたらめである。
 よって、懲役6月、執行猶予4年の有罪が相当。



被告人・弁護人の主張を一切しりぞけた
検察の主張そのままのいい加減な事実認定。
はじめに有罪ありきの乱暴な理屈。
こんなちゃらんぽらんな裁判が
世の中には、まかり通っているのでしょうか。

勝ち誇ったかのような女検事。
あきらめ顔の被告人。
裁判官をにらみつける弁護団。
そそくさと退廷する裁判官。
法廷はなんともいえぬ異様な雰囲気に包まれていました。

被告人側は即日控訴するような雰囲気でした。
当然でしょう。

そして私はその後高熱を発し、いまも床に臥しております。



追記(2008年5月8日)
控訴審(東京高裁)第一回公判の様子はこちら

posted by ひろとも at 12:12| Comment(12) | TrackBack(0) | 法廷傍聴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
えー!!!!!!!

無罪が明らかに出そうな裁判・・という話だったではないですか!!

傍聴人が感じることは裁判官だって同じように感じるはず。。

なんだそれは。という感じですね。
学校の先生に「えらい」といわれれば、なんでもありの小学生みたいですね。
「いやいやいやいやいや・・・」
と私でもつっこみを入れたくなります。

最近、判例とか読んでいるとあまりいい印象を受けませんでした。
こんなことのために、人は人生とお金を精一杯ささげるなら、適当に避ける方がいいと。そう思っていました。

が。
これはちょっとないですね。
ありえない。
他人事でもいけないと思いました。

裁判官ってこんなものかと、思います。
一絡げにいいと思います。
こーいう裁判をとめられないし、とめようとする傾向も見られない。
残念です・・。
Posted by もこ at 2008年01月19日 16:54
例のコピーはこのことに関係するものだったのですか。ところで、この判決では被告人は納得しません。しかも、訴訟費用をこの公務員が負担するというのも納得いきません。これでは安心して満員電車に乗ることができません。このブログを読むだけでどう考えてもこの男性はシロです。これは違法な取調べがあったのかなかったのかも含めて控訴審で明らかにすべきですね。
Posted by さらりとした梅酒 at 2008年01月19日 17:02
大丈夫ですか?
急がずじっくり治してください。
Posted by さくら at 2008年01月19日 17:10
ひろともさん、おはようございます

う〜ん、酷い判決ですね。事実や証拠の検証がちゃんとなされたとは思えませんから、控訴して闘わざるを得ないでしょう。仮に、この被告人が上級審で逆転無罪になっても理不尽な烙印は剥されることはありません。地裁の判決でその人の印象が全て決定される、と思うのですよ。

裁判所不信になっちゃいました。

ところで、お大事になさってくださいね。
Posted by poohpapa at 2008年01月20日 08:05
もこさん、こんばんは!
ホント、「えー!!」なんですよ。ただ、正確にいうと
「無罪が明らかに出そうな」事件ではあっても
「無罪が明らかに出そうな」裁判ではなかったんですね。

検察がいくらとんちんかんでも、
裁判官がしっかりしててくれれば、
せめて電車ぐらい乗ったことあるひとならば、
「裁判官だって同じように感じ」てくれたんでしょうが、
今回の裁判官はそうは感じてくれなかったようです。

「疑わしきは被告人の有利に」という無罪推定の考え方が
あるわけですから、捜査もあまいし、被害者の証言もあいまいな部分が多く、
しかも被告人が一貫して否認している事件では、
無罪が出てもいいはずです。
いっぽうで、「無罪」を出すというのはある意味冒険であると、
ならば、そんなことをするよりは、
有罪のまんま高裁に投げちゃおうという腹なんでしょうか。

おら、無知なのかもしれないけど、
刑事裁判で「訴訟費用は被告人の負担とする」って
あんまきいたことありません。
この一行に「ゴメン、控訴してくれ」という
事なかれ裁判官の悲痛な叫びがこめられているというのは考えすぎ!?
Posted by ひろとも at 2008年01月22日 00:18
さらりとした梅酒さん、こんばんは。
はい、その通りです。
もうこれからは満員電車には安心して乗れません。
痴漢にまちがえられたら、一目散に逃げるのが得策です!
Posted by ひろとも at 2008年01月22日 00:20
さくらさん、お心遣いありがとうございます。
三日三晩寝倒して、なんとか元通りになりました。
ご心配おかけしました。もう大丈夫です(*^_^*)
Posted by ひろとも at 2008年01月22日 00:22
poohpapaさん、こんばんは。
ご心配おかけしました。なんとか治りました。

ところで、やっぱり酷い判決ですよね。
この事件、警察の捜査の段階からかなりあまあまだったようです。
検察はそのあまあまの捜査結果を鵜呑みにし、
裁判所はそのまんま事実認定。
あまりにずさんななりゆきでした。

だれも被告人の迷惑なんて考えていません。
考えているのは自分のことだけです。
まぁ、裁判所もお役所ってことなんでしょうね。

高裁でどうでるか。
あんまり期待はできないですが、
引き続き注目しようと思っています。
Posted by ひろとも at 2008年01月22日 00:28
コメントの流れは、えん罪だろって感じですが、私は少し異なる意見を持っています。

コメントだけをみて、被告人が有罪か無罪かなど判断することなど、私にはできないのですが、被告人に不利な材料も垣間みえます。
えん罪だとしたら、被害者は被告人の手を間違えてつかんだということになりますが、痴漢された人が勇気をもって声を上げるとき、間違える可能性はそれほど高くはないのではないでしょうか。まして、本件では、被害者と被告人は隣に立っていたということなのですから、間違えにくいケースだと思います。

また、被告人の通勤経路が不自然です。あえて一駅もどってから乗り込む人ってあまりいないでしょう。
「スーツの裾・・・」を理由にしていますが、後から考えた言い訳という評価も可能です。(痴漢を常習的にしている人はおかしな電車の乗り方をする場合が多いですし。)
また、世の中には、デートをする日でも平気で痴漢する人はたくさんいますし、若くて男前な痴漢だってたくさんいるのです。

私は、無罪かもしれないし、有罪かもしれないと思っています。私が言いたいのは、判断材料が少ないのに、えん罪と決めつけるところが少しどうかと。。。
このような意見もあるということを知っていただきたいと思います。
Posted by 通りすがりのものです at 2008年03月04日 11:08
通りすがりのものですさん、こんばんは。
はい、たしかにおっしゃるとおりです。

コメントありがとうございました。
Posted by ひろとも at 2008年03月13日 22:15
一審で無罪はありえないんだよな。
警察、検察が起訴したら、とにかく有罪にしておけばよい。
裁判官もめんどくさくて、被告、弁護人の主張に対しては、最初から揚げ足取れる部分があるかさがしている状況、あれば、有罪作文に引用、なければ無視、なんでもいいから有罪にしておいて、納得いかないんだったら控訴してくれ。
そしたら、真剣に話し聞いてやるよ。
・・・・・・・だそうです。
Posted by そんなもんだよ at 2008年05月17日 15:01
そんなもんだよさん、こんにちは。
え〜そうなんですか!?
では控訴したときはどんなもんになるんでしょう??
Posted by ひろとも at 2008年05月18日 09:31
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