2019年12月10日

オル太米

少し前のことですが……
オル太が千葉の田んぼで育て、収穫した新米を入手しました。
(くわしくは耕す家〜TRANSMISSION PANG PANG 大嘗祭
 の記事をご参照ください。)
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ほら、炊きたて! おいしいんです。
よく知ってる人たちが生産者だってなると
なおのことおいしく感じます。
よく噛んで味わっていただきました。

しかし、この話にはまだ続きがあるのでした!(つづく)
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2019年11月12日

コ本や honkbooks リニューアルオープン

だつおちゃんが社長(?)をつとめる
古本屋「コ本や honkbooks」が池袋でリニューアルオープンしました。
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もともと王子で営業してて注目を集めていたのですが、
ついに池袋に移転して本格オープンした感じです。
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アーティストが経営してるだけあって、
店内ところどころにアート作品が展示してあり、
また内装や本棚などのデザインもかなりセンスがあふれてます。
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オル太のメグ忍者がいわかわちほさん、嶺川貴子さんとコラボした
「piping pipe」キットも展示・販売されています(12月22日まで)。

場所は池袋西口から10分ほど歩いたところ。
入口がちょっとわかりにくいのですが、
HPを見ながら行けばたどり着けるはず!!

●コ本や honkbooks
〒171-0014 東京都豊島区池袋2-24-2メゾン旭2階
※1階に病院がある建物の真裏まで回ってインターホンを押します。
(平日12:00〜17:00は正面自動ドア入ってすぐのエレベーターから
入店できます。)
https://honkbooks.com
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2019年11月04日

オル太「スタンドプレー vol.4 多摩ニュータウンでのアクティビティ」

オル太の体験型パフォーマンスに参加してきました。
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スタンドプレー vol.4 多摩ニュータウンでのアクティビティ
というタイトルのとおり、オル太が2017年から発表している
スタンドプレーというシリーズの第4弾。
去る10月19日・20日に開催された多摩ニュータウンでのイベント
「NEWTOWN(ニュータウン)」のプログラムとしての開催です。

スタンドプレーは、「日常の中で出会う笑いを引き起こす現象を調査し、都市生活の中で生まれる無意識の身体の動きや人為的に仮設された街頭のオブジェがもたらす無作為の状況について明らかにしていく。」
と説明されますが、なんとなくむつかしいのでひらたく言うと、
街中でみかける人びとの暮らしや看板などを参考にしながら、
オル太の発想や解釈を通じて表現されるもの
といった感じでしょうか。

それが多摩ニュータウンでどのような作品となるのか、
楽しみにして出かけました。
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いきなりかなり作り込まれています。
集合場所は廃校になった小学校の教室なのですが、
みんなで外に出てニュータウンの中を歩くようです。
参考図書がニュータウンの本質をえぐるようなものばかり。
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ニュータウンを描いたいくつかの本の一節が、
巻物やベニヤ板、テープ、ベルト、ブルーシートなどに書き写され、
これを団地や公園で、あるいは歩きながら朗読していきます。
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読みながら、歩きながら、考えながら、
ニュータウンの成り立ち、昔から住んで移転や職替えを
余儀なくされた農家の人びとの悩み、
団地に住む女性たちの日常に入り込んで行きます。
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最初の開発から50年を経た街並み。苔むしたままの歩道や
古くなったコンクリート造りの団地を眺めながら、
ニュータウンの本質に触れるのはなかなか骨の折れる作業でした。
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団地の中の商店街。休日だから休みなのか、
シャッター商店街になっているのか、判別がつきません。
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開発時期が限定されているので少子高齢化も画一的に進んでいます。
小学校も中学校も半分は廃校になっているようです。

それにしても、千葉での生活、青森の搬入作業の直後に
ここまで完成された作品をつくりこんだのはすごい!

●スタンドプレー vol.4 多摩ニュータウンでのアクティビティ
開催日:2019年10月19日(土)・20日(日)
開演:各日13:00〜14:00・16:30〜17:30
会場:多摩ニュータウン「学校エリア」
   デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ(旧三本松小学校)
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2019年10月12日

オル太[耕す家]@青森EARTH2019:いのち耕す場所─農業がひらくアートの未来

千葉で三か月間、生活の場として使われてきた
オル太「耕す家」がはるばる青森までやってきました。

青森県立美術館が継続して開催してきた
「青森EARTH」という企画展で、2019年のテーマは
「いのち耕す場所─農業がひらくアートの未来」
アーティスト12組のひと組としてオル太が参加しています。

先月訪れた「耕す家」と再会。
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「生きている家は千葉にあるときだけで、
青森に行ったら廃墟ですよ」とメグ忍者がいったとおり、
たしかに生活の場としての家ではなく、
物体としての展示物になっていました。
外壁もぜんぶは復元されてなくて、骨組みだけの箇所も。
展示物の中にトイレはなく、母屋のみでした。

初日10月5日にはオル太のパフォーマンスがありました。
メンバー6人が2人3組に分かれます。
斉藤隆文とJang-Chiが「家」の復元作業、
井上 徹と川村和秀は「家」の部屋で版画制作作業、
長谷川義朗とメグ忍者は「家」の床下で
割り竹に活動記録の記載と朗読の作業をします。
いままでのオル太のパフォーマンスとはちょっと違って
公開創作活動といった印象です。
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「家」の壁が増え、版画や文字の書かれた割り竹が加わって、
それまで途中だった展示作業が完成しました。

同時に展示されているビデオ映像は、
9月の「大嘗祭」の様子、「耕す家」での生活の様子が
映し出されていました。
たいへんな作業、たいへんな努力だったと思います。
みていると、アート……というか、祝祭や芸能は、
決して余計なものとか、特殊なものではなく、
人びとのふだんの暮らしにものすごく密着していて、
ここで行われる踊りや歌、物語といったものは、
風習や生活の知恵の伝承に必要不可欠なものなのだ
ということがわかってきます。
そのことを、多くを語らず、物体と映像で強烈に訴えかけてくる
今回の展示は必見といっていいでしょう。

10月4日に行われた内覧会の様子が東奥日報に掲載されていました。
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オル太の「耕す家」の写真がどどんと大きく。

●「青森EARTH2019:いのち耕す場所 農業がひらくアートの未来」
2019年10月5日(土)〜12月1日(日)
(休館日 10月15日・28日、11月11日・25日)
時間:9:30〜17:00
場所:青森県立美術館
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2019年09月16日

耕す家〜TRANSMISSION PANG PANG 大嘗祭

オル太のオープンハウス「耕す家」にて開催されたイベント
「TRANSMISSION PANG PANG 大嘗祭」に参加してきました。

「耕す家」は千葉県香取市のとある不耕作地にあります。
オル太のメンバーはその土地を借り受け、家とトイレなどを創作。
7月末からその家に住みはじめ(耕作はもっと前から?)、
電気も、ガスも、水道もない生活を続けて、
8月のおわりには稲刈りもしたようです。

9月8日の台風15号でトイレがひっくり返ったものの、
なんと母屋は「ふわっと浮いた」だけに留まり難を逃れました。
「大嘗祭」実施のための復旧作業もたいへんだったと聞きます。

そんななか、
私を含めた参加者は品川からシャトルバスに乗って「耕す家」へ。

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近くで見ると、たしかに「家」だ!(^^;)
想像していたより、かなりしっかりできています。
左の壁はハッチのように開いて作業台やパフォーマンスの舞台に。
右際にはテントが伸びてきて雨よけになるようです。

「大嘗祭」は古代インドの「蛇と梯子」というボードゲームに
由来する双六のようなゲーム。
参加者は、サイコロの代わりにカードを引き、
出たカードの数だけコマを進め、
そしてカードに指定された祭や民謡の身振り、祭の道具、
飲酒などの行為を実演するというルール。

ゲームは苦手だし、田んぼや川に入らなきゃいけないと聞いて、
正直なところ、めんどくさそうだなと思っていたんですが、
実際やってみたらすごく面白かったです。
チームで行動できたし、みんなで練習したり、
成果を披露したり、達成感ありまくり。
結果、田んぼも川も入って、文字どおり「解放」されました。
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難点は、とても時間がかかる!(笑)
17時の段階でゲームはまだ三分の一ほどしか進まず。
参加者の半数は時間切れで18時ごろ出発のシャトルバスで帰京。
私も後ろ髪を引かれる思いで帰ることにしました。
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その後、残った参加者たちで夜中23時すぎまでゲームを続行。
やり遂げたら、それはそれで達成感すごかっただろうなぁ。
ちなみに、私のチームは負けたもよう(泣)。

「大嘗祭」イベントは9月14日(土)〜9月16日(祝)のみですが、
「耕す家」のオープンハウスは9月21日(土)まで開催されます。

そして「耕す家」は10月には青森県立美術館で展示されます。
「いのち耕す場所 農業がひらくアートの未来」
という企画展です。こちらも楽しみです♪


●「耕す家」オープンハウス
2019年8月30日(金)〜9月21日(土)
時間:12:00〜18:00(予約制、見学無料)
場所:千葉県香取市、某所

●「いのち耕す場所 農業がひらくアートの未来」
2019年10月5日(土)〜12月1日(日)
(休館日 10月15日・28日、11月11日・25日)
時間:9:30〜17:00
場所:青森県立美術館

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2019年04月25日

piping pipe

オル太の展示は久しく行けてないですが、
メグ忍者のソロ活動はもっと久しぶりかもしれません。

いわかわちほ、嶺川貴子、メグ忍者の三人による
ライブとインスタレーション「piping pipe」が
先週、4月18日(木)に浅草橋天才算数塾で開催されました。

三人のうちの一人、嶺川貴子さんはじつは
アメリカのロサンゼルスにいて、そこからネットでつなげて
浅草橋にライブを届けるという試み。

ライブは18時と20時半から1時間程度。
1回目のライブは、会場となる2階へ階段を上がる途中で
パチパチパチと拍手が聞こえてきて終了(笑)

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会場には、いわかわちほさんとメグ忍者が
バトンを交換するように入れ替わり立ち替わり制作したという
タイツをふんだんに使ったインスタレーション。
闇夜にぼんやり浮かんでいる感じが面妖です。

次のライブまで時間があるので、
1階に戻って、メグ忍者お手製の晩ごはんを食べました。
これがボリュームがあってしかもおいしかった。

2回目のライブはちゃんと観ましたよ。
暗い会場に峯川さんが編み出すふわふわした音楽が流れるので、
中には眠りの国へ旅立つ人もちらほら(笑)

これだけのもの、わずか一日で終わり(撤収)なんて
ちょっともったいないかも〜っと思ってしまう。
もちろんたった一日だからこそ価値があるとも言えます。
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私はやむを得ず早めに会場を去りましたが、
観覧と談笑の時間は夜更けまで続いたようです。

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2018年08月02日

オル太「スタンドプレー vol.1」

オル太が能楽堂で現代演劇を演じるというので行ってきました。
ときは2018年7月23日(月)、ところは川崎能楽堂(川崎市)。
演目は「スタンドプレー vol.1
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超衆芸術 スタンドプレー」という新聞を模した読み物には、
スタンドプレー」について次のように説明されています。
日常の中で出会う笑いを引き起こす現象を調査し、都市生活の中で生まれる無意識の身体の動きや人為的に仮設された街頭のオブジェがもたらす無作為の状況について明らかにしていく。
また「超衆」については、
群衆と物質や情報を含めた集合のことを『超衆』と名付け、都市の環境や機能によって私たちが演じていると気づく事柄や場所をシミュレーションする。
と説明されます。

これだけではなかなかわかりにくいですが、
キーとなるモノとしてパイロン、ネギ、宝くじ売場などが登場。
それらのモノを中心に、街中でみかけた面白おかしいシーン、
人びとが賭事に熱狂するシーンなどが
鋭い観察と綿密に練られたストーリーによって描かれます。
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着物の女性が横断歩道の前で両手を挙げ、
「あと40日で9月1日。早いねー」と言い続けるシーン。
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街頭でポケットティッシュを配る宝くじの売り子さん。
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パイロンがパイロンの人形劇を演じるシーンも。
私としては、ここがこの劇のハイライトでした(個人の感想です)。

ひとつひとつのシーンはおそらくすべて
実際に見かけた光景だったのだろうと思います。
よくもこれだけ中味の濃い場面を集めたなというのも驚きですが、
それらをうまく組み合わせてひとつの演劇に昇華させたところも驚きです。

パイロンはもともとギリシャの神殿の門を差す言葉で、
劇の終盤に建設中のオリンピックスタジアムが現れ、
互いがギリシャ神話でつながるというくだりは圧巻でした。

パイロンはもともと古代エジプトの神殿の塔門を差すギリシャ語で、
劇の終盤に建設中のオリンピックスタジアムが現れ、
互いがギリシャでつながるというくだりは圧巻でした。

※2018年8月2日訂正

もちろん、演劇ですから台詞もあります。
いままでの無言のパフォーマンスとはだいぶ違います。
ストーリー全体に庶民の悲哀みたいなのが通底にあって、
登場人物はとても愛おしく、心に染みこみます。
「劇団 オル太」とでも呼びたくなるような試みは
大成功だったのではないでしょうか。

ちなみに「スタンドプレー」と称してパイロン、宝くじ売場、ネギなどを
題材にした立体作品は2017年3月に最初に発表されました。
一年四か月の時を経て、すごいものに発酵したんだなという印象です。
「vol.1」とあるのが、ものすごく気になります。
一回上演するだけでもたいへんな作業だったとは思いますが、
「vol.2」以降もつい期待してしまいます。

当日は、第二部としてポーランドのアーティスト、
ダニエラ・タゴフスカとプシャメック・ピンタルによるパフォーマンス
「More! More!」が演じられました。
暗闇の中でひたすら「More」と描き続け、最後に紙だらけになる
二人の姿が目に焼きつきました。


スタンドプレーvol.1/More! More!
公演日:2018年7月23日(月)
開演:19:00
会場:川崎能楽堂
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2017年10月31日

合図/SIGNAL

ベルリンのアッコさんが日本に来て
おいしいごはんとオル太のドローイングとDJのイベント
合図/SIGNAL』を開催するというので行ってきました。
ときは10月21日(土)、ところは恵比寿のTime Out Cafe&Diner。
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アッコさんの料理はこんな感じ。
里芋とごぼうのフライ、かぼちゃのタヒニソース、
グルンケルンバーグ、春菊と水菜とみかんのサラダ、
ジャガイモとサツマイモのロースト3種のハーブ、
黒レンズ豆のサラダ、ココナツキャベツサラダ、
人参とパクチーのサラダ、メキシカン小豆、
レタスのおひたし、冬瓜と大根とキノコのスープ。
食材にはオル太の井上さん、メグ忍者の家で採れた野菜も使われています。
オーガニックなんだけど、お肉大好きな私にも満足できるボリューム感。
しかも大好きなスパイスとハーブたくさんな味付け。
皿以外おいしくいただきました。

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オル太のドローイングワークショップは、二部構成。
ひとつは中央のテーブルで丸い紙皿に絵の具で絵を描くというもの。
『合図/SIGNAL』というテーマなので、
二人以上で合図を出したり受け止めたりしながら描いていきます。
合図を出すか、受け止めるかは、その瞬間、瞬間で変わります。
その呼吸というか、間の取り方が面白い。
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出来上がった絵を首からさげて完成。これはメグ忍者との共作。

もうひとつは出入り口のところではガラスの壁にドローイング。
なんでも自由に描く訳ではなくて、少し離れたところから
合図を送る人がいて、その合図のとおりに描くのです。
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ところがちびっ子たちがやって来てガラスのこっちと向こうの合図に!

アッコさんは、オル太が2013年秋から2014年初頭にかけて
ベルリンに滞在していた時に交流があった方で、
オーガニックのごはん屋さんをやっているそうです。
私もベルリンに出かけたとき、お世話になりました。
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写真は2014年正月の年越しでアッコさん宅を訪れた時のもの。
あれから四年近く経ったんですね。
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2017年10月06日

オル太+開放回路[伝承 Pang Pang ν]@TWS渋谷クロージング・イベント

オル太がひさびさにパフォーマンスをするというので行って来ました。
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ときは9月17日(日)夜、ところはトーキョーワンダーサイト渋谷。
ワンダーサイトの施設が閉館になるのでその記念イベントです。

[伝承 Pang Pang ν(ニュー)]と題して、
オル太と韓国のアーティスト集団、開放回路とが共演します。

想像を超える混雑の中、メンバーが輪になって
炭坑節を合唱することからはじまります。
それまでのパフォーマンスでは、BGMはあっても
メンバーの肉声を聞くことはなかったので、
それだけでかなり新しい。
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炭坑節にちなみ、メンバーの一人が輪の中央で
石炭を掘り出す動作を繰り返します。
カチン、カチンという音が会場に響き渡ります。

その後も、
直利音頭(足尾銅山周辺地域)、やっちき踊り(福島県いわき市)
など伝統文化から着想を得た踊りを披露。
石垣島宮良地区の豊年祭に訪れるアカマタ・クロマタという
来訪神も登場。「撮影禁止」「立入禁止」の幟が行き交います。

輪の中央には大きなテレビモニターがあって、
ときどきJ-ALERTの警報音が流れ出します。
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そうかと思えば、一部メンバーが頭にスマートフォンをつけ
大きなモニターを背負って練り歩きます。

終盤では、モーアシピ(琉球)・サンダイ(韓国・木浦)という
夜な夜な若い男女が集まって酒を酌み交わしながら歌い踊る
風習を模したパフォーマンスへ。
実際に、観覧者にも泡盛が振る舞われ、
演ずる者、観る者、みんなが笑顔になって終了しました。

オル太は以前から
土着の文化や風習にちなんだパフォーマンスを得意としていて、
今回もその得意分野をいまのオル太の発想で
再構築されていてとても良かったです。
開放回路とのコラボということもあったからか、
日本本土だけでなく、沖縄、韓国など東アジア一帯に広がったのも
とても興味深く見ることができました。

会場はとにかく混雑していました。オル太以外で見られたのは、
通路でたまたま出合った段ボール箱(笑)
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これ、潘逸舟さんの「搬出」というパフォーマンスです。
段ボール箱が飛んだり跳ねたりしながら出口に向かいます。
ちょっとびっくり(笑)
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2017年03月20日

オル太「スタンドプレー」

いま、オル太の新作が都内二箇所で展示されています。

タイトルはどちらも「スタンドプレー」。
人びとの熱狂や都市の機能をシミュレーションし直すことで
出来上がった一連の作品です。

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ひとつめは、秋葉原電気街のはずれ、アーツ千代田3331
3331 ART FAIR 2017 -Various Collectors Prizes-

ここでは4つの作品の集合体として
大きなくくりの作品「スタンドプレー」が展示されています。
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白や黒の箱のように見える物体は都市の熱狂を象徴するものとして
宝くじ売り場の小屋がかたどられています。
手前の白い小屋の上にあるモニターは、
競馬場ゴール前の巨大モニターを表現していて、
馬券を予想をする人びとの映像が3DCGで流れています。

支柱でささえられているのは歩行者用の信号。
ここにも宝くじ売り場に行列する人びとが3DCGで映し出されます。

無色やピンクの細長い物体はネギ。
スーパーで売ってるあまりにありふれた食材であるものの
その形状ゆえにいまひとつ溶けこめ切れていない
異質のものとして扱われています。
このネギの視点はオル太らしくてなかなかユニーク。

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もうひとつの会場は、青山は岡本太郎記念館
TARO賞20年 20人の鬼子たち」。

TARO賞受賞作家として「スタンドプレー」を出品しています。
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こちらも宝くじ売り場、巨大モニター、歩行者用信号、パイロンといった
都市機能をかたどった作品が並びます。
3331の作品とは兄弟みたいな関係で呼応しています。

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こちらのネギはビニールに入れられてぶらさがっています。

オル太作品に登場する都市といえば、
2014年から15年の「電波の礎」「ヘビの渦」を思い起こしますが、
今回はまた違った視点と素材で表現しているのが印象的です。

ちなみに、岡本太郎記念館に来たのは初めて。
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「おおっ、ここが指彫刻の現場かぁ」と感慨深く見学しました。


●3331 ART FAIR 2017 -Various Collectors Prizes-
会場:アーツ千代田3331 1階メインギャラリー3331
会期:2017年3月17日(金)〜3月20日(月)
※会期は本日17時までなのでご注意ください。
http://www.3331.jp

●TARO賞20年 20人の鬼子たち
会場:岡本太郎記念館
会期:2017年3月12日(日)〜6月18日(日)
開館時間:10時〜18時(最終入場17時30分)
休館日:火曜日(祝日の場合は開館)
http://www.taro-okamoto.or.jp
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2016年10月18日

オル太@アッセンブリッジ・ナゴヤ

岡崎で二藤さんの作品を堪能した後、
名鉄と地下鉄を乗り継いで、名古屋港界隈で開催されている
アッセンブリッジ・ナゴヤ2016」をみに行きました。
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この展覧会にオル太が参加しています。

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オル太の展示は、築地口近くの元整骨院にありました。
入ってすぐに向かい合うのは(上の写真)、
整骨院に残されていた治療器具などを利用した作品。

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奥に入ると診察室全体を使ったインスタレーション。
眺望する無人島」と題されたこの一連の作品は、
名古屋港の浚渫土でできた無人島「ポートアイランド」で見かけた
白骨化した鳥に端を発しています。
部屋の中央を占める大きな発泡スチロールのかたまりは
生活の場としてのある部屋をデータ変換してつくられたオブジェで、
部屋の中に浮かぶ無人島でもあります。

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整骨院のあとをそのまま残したり、元整骨院というところを
活かしたレントゲン写真のライトボックスのような作品も。
右下のライトボックスは「ポートアイランド」の白骨化した鳥。

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ライトボックスの写真は、部屋を抽象化した立体データの画像だったり、
海図の画像、海側からみた名古屋港の写真だったりします。

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オル太は、この日(9月22日)行われたギャラリートークで
この作品制作にあたって描いたたくさんのドローイングを披露。
途中迷走しながらも着地までに至ったプロセスを
ドローイングを通じて辿ることができました。

アッセンブリッジ・ナゴヤでは数々のアートが展示されています。
時間がなくて限られた作品しか観ることができませんでしたが、
そのまた一部をご紹介。
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こちらはオル太と同じ整骨院の二階にある城戸保さんの作品。
名古屋港周辺を切り取ったカラフルな写真がたくさん。

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中尾美園さんの現代絵巻。この展示会場に元あった
喫茶店二店にあったあらゆるアイテムを日本画の手法で描き出し、
ながーい絵巻にしています。絵が繊細かつリアル。

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鈴木悠哉さんのドローイング。
名古屋港周辺で見かけたものを切り取って
ピクトグラムみたいに抽象化したもの。
モチーフがなんだったのかわかるものもあれば、わからないものも。
でも、なんだかかわいくて、おもしろいです。

アッセンブリッジ・ナゴヤ2016
会期:9月22日(木・祝)〜10月23日(日)
   ※音楽のプログラムは終了しています
会場:名古屋港〜築地口エリア一帯
http://assembridge.nagoya/
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2016年07月15日

オル太 [ カルタナティブスペース ]

オル太かるた」を展示・販売する「カルタナティブスペース」が
いま秋葉原の nap gallery にて開催中です。
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nap galleryでのオル太個展はじつに二年ぶり。

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オル太かるた」は林立騎、桂英史さんたちの企画により実現したもの。
結成時(2009年)から現在(2016年)までの絵画、彫刻、映像、
パフォーマンスなどの作品のアーカイブになっています。

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読札と絵札のオモテ面。読み札の文句は
ヴァーバル・アート・ユニット「TOLTA」のメンバーを中心に
現代詩の詩人たちが書いています。
写真の「あ」は「つちくれの祠」(2011年)がモチーフ。
穴を通って 会いにいく
すごいね。こういうの、なかなか書けないですよ。
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同じくウラ面。読札のウラの絵はオル太・斉藤隆文さんの作。
絵札のウラはオモテ作品の情報をぎっしり掲載。

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初日に開催されたかるた大会の様子。なかなか白熱した闘い!

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展示スペースにはかるたのほか、オル太の過去のパフォーマンスの映像、
ドローイング、絵画などが展示されています。

明日7月16日(土)は15時からかるた大会が開催されます。
電気街の買い物帰りにふらっと寄ってみてはいかがでしょうか。

●オル太 [ カルタナティブスペース ]
2016年6月24日(金)- 7月30日(土)
かるた大会は、7月16日(土)15時から、7月30日(土)15時から
それぞれ開催されます。
会場:nap gallery(アーツ千代田3331内)

●オル太かるた
価格:3,500円(税別)/ 限定500部
nap galleryにて販売しています。
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2016年06月28日

オル太@亡霊ー捉えられない何か

京都・上賀茂神社近くの古民家「瑞雲庵」で
オル太のワークショップ「笑いのレプリカ」が
開催されるというので参加してきました。
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いま「瑞雲庵」では「亡霊ー捉えられない何か Beyond the tangible
という展覧会が開催されていて、オル太は四組のなかの一組として参加。
映像作品『複製された笑い』を出展しています。

作品にちなんで「笑い」をテーマにした今回のワークショップ。
小学生から48歳のおじさん(私)まで幅広い層の
参加者が集まって、賑やかにはじまりました。
20160618_5851.jpg
オル太のみんな、運営チームの学生たち、参加者とで
「笑い」について考え、ドローイングを描いたり、
自分なりにとらえた「笑い」について発表したりしながら、
最終的に針金、金網、紙粘土、布きれ、しゅろ縄など
さまざまな素材を使って仮面(マスク)を完成させます。

私は映像をみたり、みなさんのお話を聞いたりした中で
笑いにはいろんな笑いがあるぞということに思い至りました。
爆笑、苦笑、失笑、冷笑、作り笑い、お追従笑い、などなど……。
20160618_5963.jpg
それをどう仮面にするかですが、さまざまな笑いは
顔に表現できるのではないかと考えて、
いろんな笑顔が無数に混在している仮面を考えました
(上のドローイングの右下に仮面の完成形が描いてあります)。

ところが、構造をつくるのに時間がかかり、
また仮面にどのようにたくさんの顔を載せるのか思案しているうちに
顔を三個作ったところで、まさかの時間切れ(笑)
20160618_5853.jpg
しかたないので、裏庭でのパフォーマンスは
笑顔を三つ載せただけの、しかも主な部分は自分の顔で演ずるので
帽子みたいな感じの仮面で間に合わせました。
20160618_1791116149_o.jpg
リンタロー君(鉄道大好き少年)と2ショット(Jang-Chi撮影)
未完に終わったのは自分としては不完全燃焼なんですが、
リンタロー君と仲良くなったから、まぁいいか。
20160618_90810162_o.jpg
参加者全員の集合写真(オル太twitterより転載)

途中までつくった仮面は夏休みの宿題として完成させよう!
と心に誓って帰りの新幹線に乗り込みました。


亡霊 ─ 捉えられない何か
出展作家:オル太 / GABOMI. / 谷澤紗和子 / 山崎阿弥
特別出品:藤野可織
会期:2016年 6月4日(土)ー 7月3日(日)
*会期中の木曜日−日曜日 12:00−18:00(最終日は17:00まで)
会場:瑞雲庵(京都市北区上賀茂南大路町62-1)
https://goo.gl/maps/U4CUXDwd8962

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2016年04月08日

オル太から届いたハガキ

オル太からハガキが届きました。
20160407_4259.jpg
梅田豪介さん(梅ちゃん)脱退のお知らせでした。
今後オル太は6人で活動していくことになります。

私がオル太と出会ったのは
黄金の郷愁」というnap galleryでの展示でしたが、
そのとき作品ひとつ一つについて
丁寧に説明をしてくれたのが梅ちゃんでした。

銅販にビニールテープを貼っていく作品でも、
アクリル絵具をつかった作品でも、リトグラフ作品でも、
群を抜いた描写力を発揮していました。

ベルリンで、そしてベルリンから帰ってきたあとも、
ことあるごとに梅ちゃんは自分が考えていることを
私に話してくれました。話を聞くにつれ、
梅ちゃんがオル太にいつづけるのはむつかしいのかな?
とも感じましたが、私としては
梅ちゃんがオル太として活動することの
たいせつさを訴えてきたつもりでした。

メンバーの脱退について、
このようなハガキが届くのも珍しいように思います。
文面の右側には、作品「風篭 - 稜線」。
2014年韓国滞在の経験をもとに梅ちゃんが描いたもの。
梅ちゃんと、6人のオル太の思いがひしひしと伝わってきます。

集団での活動はつねにこういうことと背中合わせ。
寂しいですが、梅ちゃんと6人のオル太の新しい出発に
エールを送りたいと思います。
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2016年03月22日

会田誠の月イチぼったくりBAR

神田神保町の美学校というところで開催された
会田誠の月イチぼったくりBAR」というトークイベントに
オル太Jang-Chiメグ忍者がゲストで登場するので行ってきました。
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このイベントは、美術家の会田誠さんを聞き役に
今後ブレイクが期待される若手作家をゲストに迎え、
作品や活動についてお話をうかがう、というものだそうで、
全6回開催されたうちの今回が最終回です。
すごいな、オル太。トリですぞ!

イベントがはじまる前に飲み物と会田さんお手製の
チリビーンズが供されました。けっこううまかったけど、
食い意地はっていて写真撮るの忘れました(笑)。

出演はJang-Chiとメグ忍者のお二人ですが、
客席にはオル太のほかのメンバーたちも勢揃いしてました。

まずオル太の映像作品を上映することになっていたんですが、
意外にもオル太を見るのははじめてという観客が多く、
メグ忍者が機転をきかせて、用意してきた映像の前に
Webから過去の映像を上映。
これがけっこうウケがよく、私にとってもオル太草創期から
現在までの作品をひととおり復習するのに良い機会になりました。

用意された映像は、ベルリン、韓国、京都滞在中のものが中心。
作品映像にはなかったメイキング的なシーンも入っていて
なかなか興味深かったです。

会田さんはオル太を語るとき、同じく集団で活動をしている
チンポムとつい比較してしまうようで、
何度かチンポムとの違いをあれこれ分析していました。
そんななかで最後にいくぶん言いにくそうに
「オル太はむつかしい」と。
その話、そのまますぐに終わってしまったんですが、
私としてはなにがどう「むつかしい」と感じるのか、
そこを深く掘り下げた話を会田さんから聞きたかったなぁと
いまになって思うんでした(当日は質問しそびれた)。


●会田誠の月イチぼったくりBAR
美学校のイベント記事
http://bigakko.jp/event/2016/aida06
第6回目の開催日は2016年3月8日でした。

●美学校
http://bigakko.jp
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2015年12月11日

斉藤隆文(オル太)「おぼろげな凱旋ス」

オル太の斉藤隆文さんの個展
おぼろげな凱旋ス」が
吉祥寺のArt Center Ongoingで開催されています。
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2階の薄暗い展示室に入ると、
モニターとスピーカーがいくつもあって、
それぞれからバラバラに映像と音声が流れています。
真ん中に塔のように立っているのは、
かつてどこの家にもあったような家電や家具たち。

よく見ると、おじいさんが歌をうたっていたり、
なにか思い出しながら紙に文字を書き連ねています。

実はこのおじいさんは斉藤さんのお祖父様で、
斉藤さんが子供のころ教えてもらった
日露戦争のときのしりとり歌を書いてもらっているのです。

作品はまさにそのしりとりのように歌から絵へ、
芋はんから編み物へところころ転がるように展開してゆきます。
和歌でいうなら連歌のような感じでしょうか。

芋はんはどういう訳か、御名御璽の芋はん。
これをお祖父様、お祖母様と一緒に
天ぷらにして食べるという映像はなかなかユニークです。

この作品のために斉藤さんは千葉県の実家に帰り、
お祖父様との対話を繰り返したそうです。
そのやりとりは禅問答のようでもあり、
試行錯誤のプロセスであり、
すでにそのものが作品であるように見えます。

会場に身を置けば勝浦が産んだ
奇才・斉藤隆文の世界にとっぷりと浸ることができます。


斉藤隆文(オル太)「おぼろげな凱旋ス」
2015年12月13日(日)まで ※会期あとわずかです!!
アートセンター・オンゴーイング
東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
http://www.ongoing.jp/ja/index.php
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2015年11月17日

オル太@死の劇場−カントルへのオマージュ

タデウシュ・カントル生誕100周年記念展
死の劇場−カントルへのオマージュ」が
京都市立芸術大学のギャラリー@KUCA(アクア)にて開催されました。
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カントルという人物のことは私は知らなかったのですが、
ポーランド出身で演劇を中心に活躍した芸術家です。
なかでも演劇作品『死の教室』が有名で日本でも上演されたそうです。
『死の教室』は展覧会のタイトルにもなっています。

今回、オル太はカントルへのオマージュとして、
目覚め(GHOST OF MODERN)」という
映像・絵画・インスタレーションを複合させた作品を出展しています。
GHOST OF MODERN」といえば、2013年から2014年にかけて
オル太がドイツ・ベルリンに滞在した際、
ポーランドのオフィシエンチム(アウシュビッツ)の
取材をもとに制作した映像作品が衝撃的でした。

「目覚め……」は当時の取材をもとに再構成した映像が
作品の中心をなしています。
ベルリン市内の廃墟、オフィシエンチム収容所跡、
チェルノブイリ原発の廃墟、キエフ市内……
亡霊と共に舞台は次々と移ってゆきます。

オフィシエンチムの収容所跡では、一匹の鹿がぴょんぴょんと
人間がつくった境界線を自由に行き交うさまが描かれます。
鹿は10月11日に展示会場で行われたパフォーマンスで再現され、
その日オル太は一匹の子鹿を引き連れて
「目覚め(GHOST OF MODERN)」を演じます。
私は実際のパフォーマンスは見られなかったのですが、
その様子は会場に映像として映しだされていました。

紐でつながれた鹿、門、三段ベッド。
そのなかで亡霊がうごめき、ある者は墨汁の中に
頭を突っ込み、髪で自らの来た足跡を描いてゆきます。

パフォーマンスをこの目で見られなかったのが本当に残念なのですが、
その残骸ともいえる門、三段ベッド、墨汁を入れたバケツなどが
それらを覆う白い布と共に虚しく残されていたのが
(インスタレーション作品になっています)、
生と死の狭間を行き交い苦しんだ人々の思いを
辛くも伝えているようでとても印象的でした。


タデウシュ・カントル生誕100周年記念事業
「死の劇場−カントルへのオマージュ」
会期:2015年10月10日(土)〜 11月15日(日)※会期は終了しています
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA @KCUA1,2
【参加作家】
パヴェウ・アルトハメル、石橋義正、オル太、アルトゥル・ジミェフスキ
丹羽良徳、ミロスワフ・バウカ、松井智惠、ヨアンナ・ライコフスカ
http://gallery.kcua.ac.jp/

※参加作家には含まれていませんが、安齊重男さんが撮影した
カントルのスナップ写真など14点が会場に展示されていました。
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2015年11月10日

オル太 ||:幽霊トリオをうつ:|| @西荻レヂデンス

オル太、ひさびさに東京での展示です!
ことしは原宿の「ニンゲンと歩く」(5/2〜5/16)のあと、
「前橋映像祭」(6/27、6/28)、京都でのワークショップ参加、
スウェーデン・マルモでのレジデンス・パフォーマンス(9/17〜9/26)と
内外を股にかける活動をしていて、見に行きたくても
なかなか行けない状況でしたが、今回は西荻窪! 近い!(苦笑)
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DM送っていただきました。なんともミステリアスなチラシ。
しかも会場のひとつはビリヤード場とあって興味も倍増します。
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おぉ、ここ、ここ。なんとも昭和チックな佇まい。
創業85年という「ビリヤード山崎」の二階がひとつめの会場。

部屋は真っ暗。中央の床面に大きな映像が投影されています。
スピーカーからはバイオリンとチェロの音楽。
曲はベートーヴェンのピアノ三重奏曲第五番 第二楽章「幽霊」。
今回の作品はサミュエル・ベケット原作の
テレビ作品「幽霊トリオ」(1977年)がモチーフになっているのです。

映像にあるのは、ほぼなにもない「真っ白な部屋」。
奥に窓があり、左の壁際にベッド、右手前に扉。
右の壁際で男がカセットテープを手に持ちうつむいて座っています。
チラシに写っていたあの男! ときどき窓を開けたり扉を開けたり。
そうかと思えば、西荻窪のストリートビューが白い壁に投影されたり。

階段の上にある小部屋のモニターは、
男の「真っ白な部屋」での行動をリアルに映し出します。
降りしきる雨、軋む扉の音、女性のナレーション。

床面の大きな映像の奥にはビリヤード台があって、
西荻の地図上をビリヤード玉が転がる映像が静かに投影されています。

左の壁際には電子ピアノ。
階段を上がったところの壁には誰かがピアノを弾いている映像(無音)。

謎が残ったままというか、なんとなく消化不良の印象のまま、
ふたつめの会場「西荻レヂデンス」へ。

その四階の部屋に来てびっくり。
まさにさきほどまで映像で見ていた白い部屋だ!
「ビリヤード山崎」とは逆に、ここではピアノの音楽が流れ、
バイオリンとチェロの映像(無音)が映し出されています。
窓とは反対側のモニターにはビリヤード台に地図を重ねた映像。
まさしくそれは「ビリヤード山崎」の奥の
ビリヤード台に映し出されていたのと同じものだった……。

||:幽霊トリオをうつ:|| は映像・写真や音楽だけでなく、
ビリヤード台、地図、実際の街並みとふたつの会場を利用して、
空間をも重層的に交錯させた作品なのでした。

映像を観たり、テキストを読んだり、
アタマを整理したりするだけで優に一時間半は経過。

外に出たらいつのまにか空は真っ暗になっていました。


||:幽霊トリオをうつ:||  ※会期はすべて終了しています
展示:2015年10月21日(水)〜10月25日(日)
会場:ビリヤード山崎・西荻レヂデンス
滞在リサーチ期間:2015年8月1日(土)〜31日(月)、10月1日(木)〜25日(日)
トークイベント:10月24日(土)19時から(ビリヤード山崎)

京都でも展示があります! 会期あとわずかです!!
「死の劇場─カントルへのオマージュ」
タデウシュ・カントル生誕100周年記念展
会期:10月10日(土)〜11月15日(日)
出品作品:「目覚め(GHOST OF MODERN)」
会場:@KCUA(京都市立芸術大学ギャラリー)
ギャラリートーク・パフォーマンス:10月11日(日)※終了しています
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2015年10月30日

安齊重男の写真による多摩美をめぐる人々/もの派─70年代byANZAI

多摩美術大学へ行ってきました。
アートドキュメンタリスト安齊重男さんの展示を見るために。
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だって直々にお葉書いただいちゃったとなれば、
行かないわけにはいきません。

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ようやく着いた山の上。八王子と相模原の狭間です。
アートテークという建物の1Fと2Fに展示会場がありました。

1Fは「安齊重男の写真による多摩美をめぐる人々」と題され、
卒業生や教員など多摩美に関係のある美術家の肖像が並びます。
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これはパンフレットなんですが、大きな壁にまったく同じレイアウトで
たくさんの写真が配置されています。
学生時代のオル太のメンバーも写っていたりして興味津々(笑)

2Fは「もの派─70年代byANZAI」と題された作品群。
1970年代に活躍した「もの派」といわれた美術家たちの
肖像、作品、制作風景などがリアルに描写されています。
巻頭言に李禹煥さん(直島に美術館があります)の文章があって、
安齊さんがアートドキュメンタリストになるきっかけみたいなことが
書かれていてこれまた興味津々。

これだけでも充分おなかいっぱいなんですが、別棟には
オル太の展示もあったのでこちらも見学。
2014年韓国・ソウルで制作した映像、衣装、立体を
組み合わせた高低差のあるインスタレーションでした。

ちなみにアートテークってこんな建築。
20151017_0978.jpg
やっぱり美大、おしゃれだなぁ。

【多摩美術大学創立80周年記念展】
●安齊重男の写真による多摩美をめぐる人々

2015年10月10日(土)〜10月24日(土)
八王子キャンパス アートテーク1Fギャラリー
●もの派─70年代byANZAI
2015年10月10日(土)〜10月21日(水)
八王子キャンパス アートテーク2Fギャラリー

●タマビクオリティ─多摩美の継承者たち
この中で、オル太は2014年に滞在した韓国、ソウルでの
作品のインスタレーションを展示
2015年10月6日(火)〜10月17日(土)
八王子キャンパス 絵画東棟ホール

※会期はすべて終了しています。遅くなってごめんなさい。

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2015年03月29日

オル太@3331ART FAIR

会期がきょうまでなのですが、アーツ千代田3331にて
3331ART FAIRが開催されています。

オル太も86組のアーティストのひと組として参加しています。
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出品作品は、映像作品「KOGI Man」(画面左)、
アクリル画「風篭 - 稜線」(画面右上)、
アクリル画「九老商店 - 唐辛子 - 大蒜」(画面右下)の三点。

いずれも昨年春から夏にかけて韓国・ソウルに滞在したときに
体験したことなどをもとに制作されています。
KOGI Man」は韓国の巫女=巫堂(ムダン)の儀式からはじまります。
一匹の豚が解体され、肉(コギ)に変わってゆきます。
その儀式にインスピレーションを受けて
オル太が豚の皮をポケットのように取りつけた衣装を身にまとい、
こんどは自らがコギとなって市場で食材を買い求めます。

風篭 - 稜線」は、初夏の夕暮れに行われた巫堂の儀式を描いたもの。
滞在中に発生したセウォル号事故を受けて、
亡くなった人びとの霊を弔うために開かれたものだそうです。
儀式の最後、人びとは黄色い「風篭」に火を灯し、空に放ちました。
いくつもの「風篭」が夜空に舞う様子が描かれています。

九老商店 - 唐辛子 - 大蒜」はソウルの市場の様子を描いた作品。
山のように積まれた赤い唐辛子が強烈な勢いで迫ってきます。
20150327_0215.jpg(写真は部分)
市場の空気、湿度、臭いまでが伝わってくるような一枚です。


参加アーティストが86組もあるだけに、
いろんな作品が会場にはあふれています。
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潘逸舟さんの「オスプレイ - ジャパニーズアメリカン」。
一見、ふつうのモノクロ写真に見えますが……
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すべて一円玉の画像の濃淡で描かれています。
共同体の存在は何によって定義づけられるのか?
という問いを投げかけています。

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こちらはみつこのツボ(その1)
久野彩子さんの「浸食1〜5」。
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だんだん壊れていく感じがお気に入りなんだそうです。

20150321_7924.jpg
こちらはみつこのツボ(その2)
どなたの作品かは忘れてしまったんですが、
繊細なタッチと赤紫の色合いがツボにはまったようです。


●3331 Art Fair 2015 -Various Collectors' Prizes‒
会期 2015 年3月21日(土)〜3月29日(日)
時間 11:00-20:00(最終日のみ19:00まで)
※ 最終入場は閉場30分前
http://artfair.3331.jp/2015/
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