2017年12月12日

安藤忠雄展−挑戦−

ついに安藤忠雄展に行ってきました。
国立新美術館開館10周年を記念する安藤さんの大個展です。

会場内を歩いてびっくりしたのは圧倒的な展示の量。
スケッチ、図面、模型、映像、インスタレーション……
ぜんぶはとても一日では見切れません。

しかも、安藤さん本人のギャラリートークを聴いてしまったものだから、
見学の時間はさらに短く(苦笑)

一番の目玉はなんといっても屋外に展示された
光の教会」の原寸大レプリカ。
もちろん、私は本物の「光の教会」に行ったことありますが、
東京で同じものが体験できるというのもなかなか貴重です。
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礼拝堂内部に入れば、いちばん見たかったこの光景。
壁にスリットを入れることで見えてくる光の十字架です。
本物にはあるスリット部分のガラスは外されていました。
安藤さんは本物で実現できなかったことを
ついにこのレプリカで実現したんでしょうか?(笑)
礼拝用の椅子はなくて、ただの階段状の床になってました。
混雑を考えるとしかたのないことかもしれません。

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建物手前の配管もちゃんと再現されてて実物そのもの。
四角い構造を斜めに突っ切る壁もその隙間も!
木造だという噂もあったんですが、コンクリートで作られてました。
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十字架部分を外からみたところ。これは実物では見られない角度です。
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安藤建築を堪能できてご満悦の様子(みつこ撮影)

ギャラリートークで安藤さんがどんなことを語っていたかは、
またいずれ記事にしようと思います。


●国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展−挑戦−
会期 2017年9月27日(水)〜 12月18日(月)火曜休館
開館 10:00〜18:00 金曜日・土曜日は20:00まで
会場 国立新美術館 企画展示室1E + 野外展示場
http://www.tadao-ando.com/exhibition2017/
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2015年07月10日

WITH

ひさびさの、しかも自分が予期しなかった安藤建築めぐり!
小松島のクボさんがサプライズで用意してくだすった
走れ!バカップル列車」の徳島番外編コースです。
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建物の名前は「WITH」という商業ビル。
徳島市内の助任川という小さな川のほとりにあります。
うかつにも私は徳島に安藤さんの建物があるのは知りませんでした。
探してくれたクボさん、ありがとーーーーーう(T_T)/

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まずは建物の奥の方へ。
この細い通路がいかにも安藤さんの建築って感じ。
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手前に5階建て、奥に6階建てのビルが並んでいて、
各階が渡り廊下で結ばれています。
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ふたつのビルの空間は中庭になっていて、
ビルの廊下と渡り廊下とで回遊できるような仕組み。
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丸い鉄製の屋根、回遊型の通路などが
京都・高瀬川畔に建つ「TIME'S」に通じるものがあります。
こちらの「WITH」は1985年だそうで「TIME'S I期」(1984年)と
設計・竣工年が近いことからも、この類似性は納得です。
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奥のビルを側面・後方からみたところ。
丸い屋根のカタチがよくわかります。やはり背の高い「TIME'S」だ。
コンクリートの風化の具合も、通気口からの汚れの垂れ方も
なにもかもが安藤さんって感じです。


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2010年12月10日

東京大学 情報学環・福武ホール

せっかく本郷に引っ越したので東大にいってみました。

めざすは、前から見たいみたいと思っていて、
なかなか来られなかった安藤建築、
「情報学環・福武ホール」です。
赤門を入って左に歩くとすぐにみつかります。

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構内の道との間の長〜い壁と、建物の奥行きと同じくらい
手前に突き出た大きな屋根が特徴です。

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地上は1階建てですが、地下2階まであります。
左右対称に降りてゆく階段、地上の壁にあるスリット。
このスリットつくるの難しかったでしょうね〜。

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スリットからみつこさんが覗いています。

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大きな吹き抜けが開放的。

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外の道まで渡り廊下がつながっていて、
前面は大きなガラス窓。鉄の柱が等間隔に並びます。
階段の手すりも鉄ですね。

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地下2階の室内。中には入れないので
窓ガラス越しに撮ってみました。

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建物裏側(本郷通り側)も手抜き一切なし(笑)。
縦に2本のスリットがいいですね〜。







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2010年08月24日

海の森(中央防波堤)

建築家安藤忠雄もプロジェクトに参加している
「海の森」が一般公開されているというのでいってきました。

「海の森」は東京湾に浮かぶ中央防波堤埋立処分場の一部に
植林をして緑が茂る森にしようというもの。
平成28年(2016年)ごろにできあがるといわれています。
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(「海の森」ホームページより)

この中央防波堤の埋立地。げんに土地はあるのに
23区のうちどの区になるか決まっていません。
住所もまだないという不思議なところ。
一度行ってみたいと思ってただけに、すごい楽しみ〜♪

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新橋からゆりかもめに乗ります。

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りんかい線東京テレポート駅前にあるバスのりばから
「中央防波堤」ゆきの都バスに乗り換え。

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海底トンネルを抜けるとそこは中央防波堤内側埋立地。

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ごみを運ぶトラックのための案内があちこちにならんでいます。

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バス停から10分ほど歩くと「海の森」(予定地)の入口に到着。
この時点ですでに汗だくのへろへろですが、
「あと20分ほど歩いたところにあります」
と案内され、ちょっとげっそり。

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太陽も風景もまるで砂漠のような
埋立地のなかをてくてく歩き続けます。

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ようやく一般公開している植樹地にたどり着きました〜
自販機もあって、なんだかオアシスのよう。

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すごいです。おととし植えた木々たちは
もうだいぶ育ってきています!
これが六年すれば森になってくるのでしょうね。

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海の森は一番高いところが海抜30メートルほど。
ここまでくると眺めも良く、お台場、東京スカイツリー、
江東区若洲の向こう側には東京ディズニーランドも見えます。
※小さな写真をクリックすると大きくなります。ほぼ360度の大パノラマ!

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羽田空港が近く、航路にもなっているので、
上空には飛行機がひんぱんに通ります。
美しい森になるのはいいけど、ちょっとそこが難点(>_<)

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防波堤の向こう側、東の海上に浮かぶのは、
東京港臨海大橋(仮称)。トラスが独特のデザイン。
中央防波堤外側埋立地と江東区若洲の間にかかる橋です。

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この中央防波堤の埋立地って、
羽田空港からも見えるんですよ(2010年6月羽田空港より撮影)。
写真左の奧にみえる橋は東京港臨海大橋。
トラスのかたちが同じなのがわかるでしょう?


★「海の森」ホームページ
http://www.uminomori.metro.tokyo.jp/index.html

★東京都廃棄物埋立管理事務所公式ウェブサイト
http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/tyubou/




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2009年11月20日

ミュゼふくおかカメラ館

北陸の安藤建築。第二弾は、
ミュゼふくおかカメラ館です。
富山県高岡市の福岡町というところにありました。

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コンクリートの箱と鉄のドームの組み合わせ。
パッと見た感じ、こぢんまりしてるんですが……
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中は意外に広いです。奥行きがあるんですね。

古いカメラや、企画展の写真などが
ずらりと展示されていました。
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●ミュゼふくおかカメラ館
http://www.camerakan.com/
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2009年11月17日

西田幾多郎記念哲学館

北陸の旅では、安藤建築巡りもしました。
こちらは西田幾多郎記念哲学館
石川県のかほく市というところにあります。
能登の入口のちょっとした高台につくられていました。

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大きな階段を登っていきます。

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建物の中から階段のほうを見たところ。
植栽は規則正しく並んだ楕円の中にあります。
能登の山々が向こうに見えますね。

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光が差し込む感じがステキです。

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西田さんと嫁みつこ。
なにを話してたの〜?



●西田幾多郎記念哲学館
http://www.nishidatetsugakukan.org/
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2009年06月09日

城戸崎邸

城戸崎邸をついにこの目で見てきました。
「西の住吉、東の城戸崎」といわれ(?)
安藤忠雄の住宅建築のなかで住吉の長屋と双璧をなす建築。
世田谷の閑静な住宅地に25m角の広大な敷地。
規模という点では住吉の長屋の対極にありますが、
聞きしに勝る名建築でありました。

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敷地は西側と南側に道路のある角地。
北西側から入口付近をみたところ。
大きな欅の木が目をひきます。

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玄関へのアプローチ。個人の邸宅なので、
これ以上入れないのが惜しいところ。

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南側の壁の一部。安藤建築に多いスリット。
こういう細かいところのデザインがいいですね。
ディテールは全体の構成を左右します。

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南西の角からの様子。なんだか要塞にみえる(笑)
じつはこの角度からの写真は建築雑誌などでは
掲載されていないので新鮮です。

外観だけでも大満足。
Jさん、どうもありがとうございました♪


※ 個人の邸宅なので、どこにあるのかというご質問には
  お答えすることができません。
  ゴメンナサイ(住吉の長屋も同様です)。
  写真につきましては、支障等ある場合
  予告なく削除することがあります。

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2008年06月28日

副都心線(東横線)渋谷駅

先日開業した東京地下鉄副都心線の
渋谷駅を探訪してみました。

この駅はいまは副都心線だけの駅ですが、
2012年には東急東横線も乗り入れる予定です。

そのため、いまはぜんぶ使っていませんが、
ホームや線路もあらかじめ多めにつくってあります。

面白いことに副都心線開業時から
この駅は東急の管理になっています。
4年後まで、東急の電車は一本も来ないのに
駅の管理だけは東急なのです。

そんなわけで、案内表示のデザインも東急テイスト。
しかも建築のデザインは安藤忠雄です。

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こちらが安藤さんがデザインした「地宙船」のイメージ模型。
大きくて細長い「卵」が地下30メートルにもぐりこんでいます。

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巨大な「卵」の中央部にある吹き抜け。
地下5階のホーム天井が、「卵」の底部分になります。

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こちらは地下3階のコンコースから見おろした吹き抜け。
地下とは思えない開放感がいいですね。

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「地宙船」は地球環境にもやさしい設計。
自然の空気をうまくとりこんで、
空調に必要なエネルギーを減らします。

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地下3階のコンコース。
さいきんの東急の駅はこんなポップなデザインなんですね。

東横線が乗り入れるようになったら、
この駅はまたいまとは違う表情を見せるのでしょうか。
それもまた、楽しみですね。
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2008年06月10日

直島【ベネッセハウス】

五月の連休に瀬戸内の直島に出かけてきました。
宿泊したりごはん食べたりは主に「ベネッセハウス」でした。
ベネッセハウスはすべて安藤忠雄の建築です。

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奥の横長の建物が、今回泊まった「パーク」と呼ばれる宿泊棟。
安藤忠雄にしては珍しい木造建築。2006年オープン。

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(上左)ベランダ。各部屋が横にずら〜っと並んでいます。
(上右)室内。内装はちょっと無印良品ぽい。
(下)別角度から室内。壁にも作品が飾られています。

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みつこさんが紅茶を飲みながらくつろいでいます。

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ベランダから海岸のほうを見た景色。

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喫茶室から見た景色。お庭にも作品が展示されています。

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こちらは「ビーチ」という宿泊施設。
「パーク」と同じく2006年にオープンしたもの。

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かつての本館、「ミュージアム」。
その名の通り、館内には作品がいっぱい。
でも撮影は禁止されているので、写真はわずかしか撮れませんでした。

今回の目玉だった「地中美術館」も、
撮影は一切禁止なので、写真は一枚も撮れず。
なのでこちらではご紹介できません。あしからず。

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2008年04月06日

竜王駅

JR中央本線竜王駅に行ってきました。
竜王は、山梨県甲斐市にあって、甲府駅の一つ先の駅です。
安藤忠雄設計の新しい駅舎が
3月24日(2008年)、オープンしたんです。

「hhstyle.com/casa」、「21_21 DESIGN SIGHT」の流れを汲む
「鉄のANDO建築」です。


●北口入口
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鉄とガラスの駅舎。横から見て五角形の物体は
南北自由通路と改札口へ向かう階段とエスカレーター。
この駅舎の建築は地元甲斐市とJRの共同事業。
北口と南口の駅前広場の整備が第二期工事となっている。


●駅舎全体(北側)
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ホームの上階のいわゆる「橋上駅舎」。
大きな鉄板の屋根は、最近のANDO建築の特徴。


●南北自由通路
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高い天井とガラスの壁で開放感が生まれた通路。


●改札口
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駅名の標示は、JR東日本規定のものとは違うデザイン。


●ホームへ降りる階段
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自由通路、改札口、そしてホームへと、
頭上は大きな一枚の屋根に覆われている。
新駅舎建設中に使われた仮設の跨線橋がまだ残る。


●ホームのベンチ
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これもANDO建築? 座りにくくて冷たい(笑)



●JR竜王駅
http://www.jreast.co.jp/HACHIOJI/station/49_ryuoh.html

●甲斐市
http://www.city.kai.yamanashi.jp/index.html
※余談ですが、山梨県には県庁のある甲府市のほか、
 山梨市、甲斐市、甲州市があります。どこがどこだか(^_^;)

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2007年03月31日

21_21 DESIGN SIGHT

東京ミッドタウンに行って参りました。
ちょうど昨日(3月30日)がオープンの日だったんですね。

めざすは安藤忠雄設計の「21_21 DESIGN SIGHT」。
ミッドタウンの北のはずれにある、ちょいと小さめの建築です。
前々から、三宅一生らと協力しながら
この地に建築をつくっているという話は聞いていたので、
ずっとこの日を心待ちにしていたのです。

●建物全体(西側から)
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折り紙のような三角形の屋根は左右とも一枚の鉄板です。
この建築技術は日本だけのものだそうです。

●入口
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コンクリートの壁に青地に白抜き文字のプレート。

●鉄板の屋根
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一枚でできた鉄板屋根を近くで見てみました。
縁の近くの溝は雨樋なんでしょうか。

●建物全体(東側から)
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建築内の展示を見終えて外に出ると
陽はだいぶ傾いていました。


建築内では4月18日まで
安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘
という特別展が開催されています。
さまざまな建築の構想から設計までのプロセスが
図面や模型で説明されていて、なかなか興味深いです。

建築内部は残念ながら写真撮影禁止なので、
写真はありません。
どんなに撮りたいところがたくさんあったことか!
それでも一応満足して出てきました。

あ、こちら満足げにたたずむ私です(笑)
:


★東京ミッドタウン
http://www.tokyo-midtown.com/jp/

★21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/
posted by ひろとも at 01:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 安藤建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月31日

住吉の長屋

ちょっと前のことになりますが、
出かけて参りました!「住吉の長屋

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Sさんから「見つけたよ」と写真をいただいたのが今年の7月。
さっそく記事にしました。
それから、行きたい、行きたい、と思いつつ、
ようやく実現したのが11月のことでした。

やっぱり小さかった。
でも、思ったほど汚くなかった。
ちょっとずつ手入れもしているんだろうな。
カタチの美しさは予想通りだった。
実物を見られて、ただただ感動。

今回も案内してくだすったSさん、
いつもいつもありがとうございますm(_ _)m


さて、きょうは大晦日。
今年一年もおつき合いいただき、ありがとうございました。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。
posted by ひろとも at 14:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 安藤建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月12日

表参道ヒルズ・グランドオープン

同潤会青山アパートの建て替えの話は
1960年代から持ち上がっていたことだという。
それが地価高騰の影響などで何度も立ち消えになり、
阪神・淡路大震災を契機にようやくこの度の再開発となった。

安藤忠雄らによる設計の開始は1996年4月からとされ、
施工開始は2003年4月、古い青山アパートの
取り壊し開始がその年5月といわれている。
そして、私がこの写真を撮ったのが去年の4月。

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鉄筋を巻き付けたり、コンクリートを打設したりする様子を
眺めていたのも、おそらくこのころだったろう。

そうして、ようやくこの日(2006年2月11日)を迎えた。

内覧会で見学した方の話によると、
本館中央の回廊部分は「意外に狭い」とのことだったが、
設計図面などに慣れ親しんだ私が実際現場に足を踏み入れた
最初の印象は、「想像していたとおり」であった。

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模型の写真で幾度となく見たあの大階段が、あのスロープが、
いま自分の目の前に現実としてある。

時の流れは、ときに切なく、ときに感動的だ。

今日はあまりの混雑なので、
駆け足で回ってすぐに立ち去ってしまったが、
また来よう、何度も来よう。そう思った。

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2005年12月25日

表参道ヒルズ

来年一月に完成するといわれる表参道ヒルズ
有名な同潤会青山アパートを建て替えたもので安藤忠雄の設計です。
長らく工事が続いていて、秋にはほぼ全容を現したのですが、
テナントなど内装工事がいよいよ最終局面に差しかかって来ました。

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賃貸住宅もあるので「(安藤さんの設計だから)住めば?」と
よく勧められるのですが、
家賃50万はくだらないはずなのでやめておきます(^_^;)
それでもこの建築が「いいなぁ」というのは、
基本構造の心配がないのはもちろん、
相当の地震が来てもまず大丈夫だと思うから。

安藤建築は阪神・淡路大震災でもガラス数枚が割れただけ
という実績がありますし、
それより何より、表参道ヒルズに関しては、
私、作るとこずっと見てましたから(笑)

この規模で一般的なのか特殊なものなのかはわかりませんが、
H型の鉄骨の周囲に鉄筋を網の目のように張り巡らして、
そこにコンクリートを流し込むという工法で作っていました。

「だから大丈夫なの?」って言われると
私は専門家ではないので自信ありませんが、
これが壊れるなら他の建物はすでに壊れている
ということぐらいはわかります。
posted by ひろとも at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 安藤建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月03日

安藤忠雄爆笑語録

きょう9月3日、「住まい文化研究会」主催の安藤忠雄さんの講演があったので行って来ました。
生安藤に会えるとあって、ドキドキで参加したのですが、安藤さんが話すたびに会場は爆笑の渦で、いつのまにか緊張はとけてしまいました。
自然環境の問題、少子化の問題、まじめなお話ももちろんありましたが、面白いお話は安藤さんの真骨頂でしょうか。撮影も録音も禁止なので、聞きながらとったメモをもとに、安藤さんの爆笑語録をちょっとだけ再現してみましょう。


●日本人の個性
(スライド写真をみながら)これ、日本の町並みです。まあ、どうということもないけど、あんまり美しくはないですね。
よく日本人には個性がない言いますけど、この建物見てください。みんな好き勝手建てて、個性だらけじゃないですか(笑)。ここはもう少し周りと調和してもいいんちゃうか思いますね。

●才能がなくても設計する方法
私は建築を独学で学んだんですが、最初、設計事務所にアルバイトで入ってました。そこでこう言われたんです。
『建築の設計は才能が必要だ。でも、才能がなくても設計はできる。大きな木がある土地なら、木に隠れるような建物建てたらええ。そしたら家見えへんから。木のない土地なら、木を植えたらええ。そしたら木で家見えんくなるから』
ああ、それはええ考えやな思いました(笑)。

●施主のいうこときかずに建築設計
最初は施主のことなんか考えてませんでしたね(笑)。人のお金預かって、好きなことできて、ええなあ思てやってましたね。施主はいろいろ言いますね。あんな部屋がほしいとか、こんなん作ってとか。でも、そんなんぜんぜん聞いてなかった。好きなこと考えてましたね。
1969年に事務所開いて、最初の十年ぐらいはそうでしたね。だから、その頃うちで家建てた人は、気の毒なことしたなあと(笑)、いまは思いますね。
なんで変わったか言うと、住吉の長屋いう家つくって、吉田五十八賞という賞の最終選考に残ったんです。それで審査員の有名な村野藤吾さんが見に来て言うんですわ。『これは施主に賞をあげるべきだ』と。そうか思て、その賞取り損ねて、少しは施主のこと考えるようになったですね。

●人は10センチでおぼれるか
京都に商業施設を建てたんです。三宅一生とか、高田賢三とかの服売るようなビルですわ。横に高瀬川いう川が流れてる。そこで我々は護岸を切り取って、水に親しめるような建築考えたわけですわ。そしたら京都市にそんなんあかんいわれましてね。京都の市長に言ったんですわ。『あそこの川は深さが10センチしかないから、おぼれる人なんかおれへん』て。そしたら市長は『10センチでもおぼれる』。『えーっ』て聞いたら『下に顔をうずめてぶくぶくぶく……』
もう、そういう人は、死んでもらってもいいんちゃうかと(笑)。

●建築に負けない服
(スライド写真をみながら)その京都の商業施設の写真です。窓から高瀬川や京都のいい風景が見える。そしたら高田賢三だかに文句いわれまして。『景色は見えるけど、服が見えない』(笑)。言うてやりましたわ。『よう見える服作れ。がんばれ』(笑)。

●日本の橋梁技術
日本の橋の技術はすぐれているんですね。明石大橋、鳴門大橋、本四大橋、ぎょうさんつくってる。中にはいらない橋もあるんですね(笑)。いらない橋も架けてるから、技術力はバツグン(笑)。

●全員賛成 全員反対
淡路島でお寺のお堂の依頼が来て、屋根に蓮池があって、その中入ってって下にお寺があるいうのを考えたんです。檀家がみんな集まったところ持ってって説明したら、全員反対。ふつう賛成と反対、半々ぐらいになるんですが、全員いうのは珍しいです。水が漏るとか、屋根がないとおかしいとかなんとかいうて、みんな反対なんです。たしかに屋根は権威を表しますからね。それで立花大亀大僧正という、先日亡くなられましたが九十何歳かの偉いお坊さんに相談に行ったんです。そしたら『蓮池の中に入っていくのはすばらしい。私も見てみたい』と。その次に檀家と集まったら、全員賛成(笑)。『前は反対いうてませんでした?』て意地悪できいたら、『そんなん言いましたかぁ、それは安藤さんの空耳ですわ』言われて。『だって水漏れるかもしれませんよ』言ったら、『多少のことは仕方がない』(笑)
日本人はたいていそうですね。部長や課長がいいと言ったらいい、悪いといったら悪い。いい加減そういう考え方はやめたほうがいいんじゃないか、思いますね。

●よくできた貝殻
淡路島に淡路夢舞台いうのをつくりましてね。水辺に貝殻を埋めたんです。ホタテのね。貝殻たくさん探して貼り付けてったんです。できたら、子供はわぁってよろこんでる。お母さん、なんて言った思います?
『いいプラスチック使ってるわね』(笑)
子供は親見て育つ言いますけど、親がこんなんじゃ、もう日本は絶望的ですね。
もっと本物を見てほしい。そして判断力を養ってもらいたいですね。

●60度の斜面に集合住宅
六甲山麓に集合住宅を建てたんですね。すごい崖のところに。崩れるんじゃないかとゼネコンはどこも引き受けてくれなかった。やっと十何人かの大工組いう会社に引き受けてもらいましてね。『雨の日は現場行くなー』いうてね(笑)。
それで隣の敷地にもう一つ集合住宅建てることになったんです。そしたら、こっちが大丈夫だったからと、こんどは竹中工務店が引き受けてくれました(笑)。

●4番目の六甲の集合住宅
六甲の集合住宅はいま三期まで建っているんです。三期はもともと神戸製鋼の寮になってて、『こんなん建てましょう』と案を持ってったけど相手にされませんでね。ところが阪神大震災で建物が壊れて。補修するより立て替えた方がいいということになって、『あの設計まだつくれますか』言われて建てました。
それでこっちの山には病院があって、いま第四期として建て替え中です。これはぜひとも安藤さんにと頼まれましてね。『まあ、やくざみたいなあんたしか頼めへん』言うんです。『なんで?』きいたら、『ここらへんに田岡さんが住んでいる』(笑)

●天皇陛下の植樹
瀬戸内の島に植樹する運動をしてて、天皇陛下にも植樹してもらおういうことになったんです。そしたら何か月かして返事が来て、言われたんです。『地雷はありませんか?』て。『そんなんあるかいな』言うたら、そういう言い方はないだろうと怒られまして。でも、探知機みたいなので調べてましたね。
でも、植えてもらった木、枯れてしまいまして(笑)。いまは代わりの木が育ってくれてます。

●太陽電池
さいきんはエコだとかなんとかいうて、屋根に太陽発電のプレートつくってぎょうさんやってますね。太陽電池、これ、美しいですか?どう考えても美しくはみえませんねぇ。こんなのがいいなんて、どうかしてるんちゃうかぁ(笑)。もっと小さいものができたらいいと思いますけどね。
美しさも機能ですからね。



来てみて驚いたのは、講演会の前後に本にサインを直接書いて渡してくれたこと。
まっしぐらに買いに行ってサインしてもらいました(笑)。買った人の名前も入れてくれたんです。とっても楽しそうにサインしてくださったのが印象的でした。
そうして一通りサインし終わると、安藤さんは関係者に挨拶をして、ふつうに道を歩いて(東京駅の方に)帰られました。

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こちらが、そのサイン本。Suzuki Hirotomoって書いてあるでしょ。宝物です。

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posted by ひろとも at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 安藤建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする